「宇宙を発見する楽しさ」を体感できる!宇宙ミュージアムTeNQ
はじめまして、宇宙ミュージアムTeNQ(テンキュー)の渡邊です。私は(株)東京ドーム ミュージアム部に所属し、普段TeNQではイベント企画や広報を担当しています。
TeNQは2014年7月にオープンし、今年7月8日に開業5周年をむかえた、宇宙をテーマにしたエンタテインメントミュージアムです。
マンガ『宇宙兄弟』とは、2015年TeNQ1周年の企画展、そして2017年の『宇宙兄弟』10周年の際にも企画展でコラボさせていただきました。
TeNQがあるのは、東京都文京区・東京ドームシティの黄色いビル6階。TeNQに行ったことがなくても「東京ドームには行ったことがある!」という方もいらっしゃるでしょうか。
宇宙×エンタテインメント
TeNQは、株式会社東京ドームの施設の1つです。東京ドームシティといえば、スポーツやコンサート、遊園地のイメージが強いかもしれません。
TeNQは「宇宙を感動する」をコンセプトにすることで、老若男女、あらゆる方に”感動”を届けられるのではという想いからはじまりました。
「宇宙=理系、科学、SF」を想像する方も多いかもしれませんが、TeNQはサイエンスを大切にしながら、東京ドームらしい”エンタテインメント性”を意識して形にしています。
「TeNQは、なぜテーマを”宇宙”に設定したのですか?」と、取材の際に聞かれることがあります。
その答えは、まず「宇宙」は普遍的で、多くのお客さまに楽しんでいただける可能性を持っていること。そして星座や科学、天文、カルチャーなど、本当に幅広く私たちの身近に関わっているということ。
感動体験から「好奇心」を引き出す
●TeNQの目玉「シアター宙(ソラ)」
メインコンテンツは、「シアター宙(ソラ)」。直径11メートルの円形シアターを全員で囲みのぞきこむというスタイルで、足下にまで映像が流れ込みます。
国際宇宙ステーション(ISS)から見た地球の実写や高精細なCGなど迫力のある映像で、まるで宇宙旅行をしているかのような浮遊感・臨場感を感じながら、施設1番の感動を味わえます。
その後は、東京大学総合研究博物館のTeNQ分室「リサーチセンター」があるサイエンスエリアへと続きます。ここでは本物の研究データを使用しながら、太陽系探査の最前線を体感できます。
館内9つのエリアの流れは、お客さまのマインドストーリーを想定してつくられています。
特に予備知識がない方でも、シアター宙(ソラ)を体験することで自然と宇宙に興味がわき、いつもは感じなかった想いや「知りたい」という好奇心も出てくるはずです。
身近な例で言うと、マンガ『宇宙兄弟』を読んでいて、少し専門的で難しい話が出てきたとき。
たとえ同じ内容だとしても、科学書や教科書を読んでいる時より、六太や日々人をはじめ、登場人物のセリフだと頭にすっと入ってくることはありませんか?
(『宇宙兄弟』ファンの私は、まさにこんな体験が何度かあります)シアター宙をみたあとは、少しそんな感覚に近いかもしれません。
●館内あちこちにある「仕掛け」
実は館内には細かな仕掛けもあるんです。よく見ると小さな宇宙人が隠れていたり、トイレや禁止サインのピクトが宇宙飛行士になっていたり、ドリンクスペース近くにあるダストボックスからブラックホールの音がしたり。
些細なことでも”宇宙を発見する楽しさ”を感じていただけると嬉しいです。
こんな風に、科学に詳しくない方でも楽しめて、『宇宙への興味を持ってもらうきっかけになれるような場所であること』は、TeNQの挑戦の1つと言えるかもしれません。
●TeNQの名前の由来は…
ちなみに、TeNQの名前の由来ですが、TeNは「天体」や「天文」、「展示」、ポイントの「点」という意味が、そしてQには「Quest(探求・冒険の旅)」、「Question(問い)」、「Curiosity(キュリオシティ・好奇心)」。
そして「心がキューッ」とするという意味も込められています。さらに、「サンキュー!」の響きに近く、親しみを感じてぜひ覚えてもらいたい、という思いもあります。
このコラムをきっかけに覚えていただけると嬉しいです。
おしらせ
TeNQでは、月関連のイベント続々開催予定!開館5周年イベントも♪