文系の私が抱く“宇宙への憧れ”
こんにちは、宇宙ミュージアムTeNQ(テンキュー)の渡邊です。
前回に引き続き、TeNQのコラムをお読みいただきありがとうございます。
今回は少し個人的な話になりますが、私の宇宙への“憧れ”についてです。
私は大学で文系学部に所属し、ゼミでは文学や映画、CMなどさまざまな“ことば”について学びました。
現在は、株式会社東京ドームのミュージアム部に所属し、TeNQで企画展やイベント・キャンペーンの企画をはじめ、webやSNS、取材対応など広報業務も担当しています。
文系の私と宇宙
「宇宙」に関係する仕事といえば、宇宙飛行士、天文学者、科学者、研究者、技術者…理系の職業ばかり思い浮かぶ、という方が多いのではないでしょうか。
たしかに、『宇宙兄弟』の主人公・南波兄弟、ピコ、ビンス、リックなど…小さい頃から宇宙飛行士を目指している人、宇宙に関わる仕事をしたいと決めて勉強する理系の人と、文系の私は少し違った視点かもしれません。
けれど私も宇宙に対して「憧れ」を抱いている人の1人です。
幼いころは宇宙の図鑑を広げて何度も読み返していましたし、星座柄のワンピースがお気に入りでした。
アニメ「セーラームーン」を観て天体の名前や色を覚えたりもしました。
また、父親の母国・香港のバスから大きな大きな満月を観たとき、「世界の空はつながっているんだ!」なんて子どもながらに感動もしました。
学生になってからはプラネタリウムへ行ったり映画を観たり、大人になった今でも、音楽や文学…色々なエンタテインメントを通しても“宇宙”と接しています。
私は、「宇宙は最もロマンチックな理系分野である」と考えています。
壮大で、かつ夢があって、私たちの身近にあるもの。
疲れたときや悩んだとき、立ち止まって空を見上げるだけで少し心が和らいだりもしますよね。
“なんとなく宇宙好き”な人へ
TeNQはまさに「専門的にはわからないけれど、なんとなく宇宙が好き」という方でも、体験しながら宇宙を楽しんでもらえる場所でありたいと考えています。
宇宙旅行をしているかのような感覚を味わえる「シアター宙(ソラ)」で感動したり、宇宙人と一緒に写真を撮ってみたり、ゲームやアートから宇宙とのつながりを発見する楽しみもあります。
館内の企画展示室では、過去に『宇宙兄弟』をはじめ、映画やアニメ、写真やアートなど様々なテーマで宇宙とのつながりをご紹介してきました。
思えば、宇宙への“憧れ”を私が強く思い出したのは、TeNQで働き始めてからかもしれません。
そして、その想いがさらに大きくなったのは企画を通じて多くの方と出会い、学ばせていただいたからです。
東京大学大学院・教授でTeNQリサーチセンター長の宮本先生をはじめ、科学者やプロの方々とお話していると、本や図鑑からだけではわからない、その背景にある宇宙への強い想いや弛まぬ努力、情熱を感じ、「宇宙」の奥深さを改めて実感します。
そんな風に自分が感じたことを、TeNQにいらっしゃる皆さまにも届けたいと思い、日々仕事に取り組んでいます。
おわりに
「宇宙について考えたら、なんだか自分の悩みはちっぽけだなって思えました」こんな感想をよくいただきます。
サイエンスエリアにもあるように、宇宙を探求することは、地球とは?自分とは?という問いにもつながるのかもしれません。
難しいことだけでなく“面白い”体験、“感動”体験を通して、宇宙への想いを思い出してもらいたい、そしてその興味を広げていただく「きっかけの場所」であり続けたいと思っています。
大人になると現実的で難しく考えてしまうことも増えますが、TeNQで宇宙に触れることで、幼いころ抱いていた夢や“憧れ”を思い出し「よし、明日も頑張ろう!」と前向きな気持ちになっていただけたら嬉しいです。
おしらせ
TeNQでは、月関連のイベント続々開催予定!開館5周年イベントも♪
●TeNQ 5th Anniversary Campaign
●月のレゴリスプロジェクト
宇宙ミュージアムTeNQ
https://www.tokyo-dome.co.jp/tenq/