夜の“美ら島の海”を舞台に満天の星空や月と記念撮影☆一生の思い出に残る【星空フォトツアー】

こんにちは。編集部スタッフのゆみです。

青く透き通った海が広がる憧れのリゾート地、“沖縄”を先日夫婦で訪れてみました。

沖縄の方言で“美しい”を意味する「美ら(ちゅら)」。

“美ら”の島・沖縄では、シュノーケリングやダイビング、パラセーリングなどのマリンアクティビティが盛んに行われ、訪れる多くの観光客たちを魅了しています。

今回私が注目したのは、夜の美ら島の海を舞台に記念撮影を楽しめる「星空フォトツアー」です

豊かな自然のもと幻想的な夜空の下で、星空あるいは月とともに撮影できるツアーが沖縄にはいくつかあり、女の子同士やご家族、カップルや結婚の前撮りなど、思い出の記念として撮影ツアーに参加される方も多くいらっしゃいます。

この夜のフォトツアーを実際に編集部スタッフが体験してきましたので、記事にまとめてみました!

【沖縄・本島南部】美ら島星空フォトツアー

Churashima Night Sky Photo Studioが運営する「【沖縄・本島南部】美ら島星空フォトツアー」では、満天の星空や天の川あるいは月を背景に、沖縄の自然を知り尽くした地元のカメラマンが美ら島のフォトスポットを案内し、そこで写真撮影を行っています。

実際に私がこの撮影ツアーに参加したのは、ちょうど“中秋の名月”にあたる9月13日のこと。

普段ならば星空や天の川を背景に撮影を行うようですが、撮影したこの日は“月齢13”のほぼ満月に近い月です。

月明かりによって見える星の数は限られますが、夜空の主役である月を背景に、旅の記念として撮影をお願いしました!

カメラマンとして撮影に協力してくれたのは、「Churashima Night Sky Photo Studio」代表の上原 夏樹さん(以下、上原さん)。

上原さんは、穏やかなウチナ〜(「沖縄」を表す沖縄の言葉)の雰囲気があり、大変気さくな方。

沖縄本島南部周辺の海岸で星空撮影ツアーを始めた第一人者で、その日の空の状況を綿密に調べ、お客様の要望に誠意をもって応えてくれるプロのカメラマンです。

「Churashima Night Sky Photo Studio」|カメラマンの上原さん

沖縄本島の最南端に位置するビーチで撮影

沖縄本島南部にある糸満市で上原さんと合流しました。
糸満市は沖縄の歴史を語る上で欠かせない「ひめゆりの塔」のある町です。

集合場所までは、那覇空港から車で25分程、那覇市街地からも車で30分程と、観光で沖縄を訪れる方も、レンタカーを利用すればアクセスもかなり良い場所です。

上原さんの案内のもと、集合場所から畑の小道を車で通り、撮影スポットまでやってきました!

実際に撮影を行ったのは、糸満市の中でも沖縄の最南端に位置するビーチで、昼間はサーフィンやシュノーケリングで知られている場所です。

ドローン撮影による昼間の糸満市の海岸風景
ドローン撮影による糸満市のイノー(サンゴ礁に囲まれた浅い海)の風景

この日は満月に近い月だったため、月明かりにより砂浜や岩場を辛うじて歩けますが、自分たちの足元の安全確保のために、上原さんが手渡してくれた赤い光が出るライトを使って歩きました。

足元を照らすための赤い光の出るライト

赤い光は、比較的暗い色の光です。

暗闇に目を慣れさせて星空を見る天体観測においては、赤いライトがよく利用されています。

ちなみに今回訪れた撮影スポットは、すぐ側の対岸がウミガメの産卵区域。

ウミガメに刺激を与えないよう環境配慮のために、赤いライトで足元を照らしながら撮影に臨みました。

アオウミガメの産卵の様子

厚い雲に隠されてしまった月

撮影を始めようとした所で何やら怪しげな雲行きが……。

月のある方向に向かって厚い雲が流れ、月をすっかり覆い隠してしまいました。

この日は明るい時間から少しだけ雲も出ていたので、今夜月と一緒に撮れるのだろうかと少しの不安もありましたが、その時になってみないと空の表情は本当に読めないものです。

自然を撮るということはやはり難しいもので、条件が合わなければ、撮影に至らない場合もゼロではありません。

 「チャンス来るな。少し待とう。」

その時言った上原さんの一言で、雲が途切れるチャンスに賭けました。

それはもう、本当に祈るような気持ちで;;

絶望的に厚かった雲は、しばらく待つと早いスピードで流れていき、段々と月が現れてきました。

私たちは何とか無事に撮影を続けることができました。

状況を判断しながらさまざまなパターンを撮影

希望のポーズや場所での撮影を叶えてくれたり、カメラマンとしての今までのご経験から「こんなポーズだと写真が映えるよ」とアドバイスもくれます。

光の加減を調整するためにストロボを使ったり、逆にストロボを使わないでシルエットだけの写真撮影も試みました。

数分の間でも月の位置の変化や、雲の流れ方によって、空の印象は大分変わります。状況を見て岩場から砂浜へと場所を移動してみたり、被写体の立ち位置を変えたりして撮影していきました。

入道雲が綺麗に流れるタイミングを見計らい、月や雲のシルエットでまるで絵を作っていくように、遊びながら撮っていきます。

雲が良い位置まで流れてくるのを待つ間にも、次に撮影するカットのポイントや立ち位置、目線の位置など撮影のシミュレーションもしていきました。

 「待った甲斐がありましたね! もってますよ(笑)
もうワンカット撮っていきましょう!」

カメラマンの上原さんが度々こんな風に話しかけてくれるので、普段写真を撮られることに慣れていなくても、楽しみながら撮影に臨むことができました。

同じポーズのまま10秒間の静止

カメラ撮影の原理ですが、夜間での撮影は光の量を必要とするために、シャッターを切ってから少し長めの時間撮影します。また被写体が何枚かブレることも想定して、同じカットでも複数回連続してシャッターを切る必要もあります。

静止している間に動いてしまうと写真がブレてしまうので、複数の人間が同じポーズのまま静止するのって、案外大変なものです(笑)

「ほぉぉぉぉぉ……」

撮影と撮影の合間に深い息をつきながら、何とか最後まで撮影を終えることができました。

一つのプロジェクトをやり切ったような、そんな不思議な達成感がありました(笑)

ちなみに今回の撮影では月明かりの下での撮影環境だったので、10秒程度同じポーズで止まっているだけで済みましたが(それでもちょっとプルプル動いてしまいます)、月明かりの少ない星空の下での撮影となると、その倍の20秒程度はそのまま静止する必要があるようです。

撮影後に写真を選ぶ楽しみ

 「写真は選びますか?
基本2枚まで選んでもらい、それを編集して後日データでお渡しすることができます。」

選ぶ際に撮ってもらった写真を見て、テンションの上がる出来栄えに感動です!!

「素晴らしい!!!!」

と思わず声をあげてしまうほど。

月を背景に夫婦で岩場の上に腰掛けて撮影
月を背景に別々の方向を見ながら砂浜で撮影
月を背景に二人のシルエットを撮影(ストロボ無し)

同じポーズのまま何枚も写真を撮ってもらいましたが、連続して写真のデータを眺めてみると、雲の形や位置によってどれも違う写真に見えるから不思議です。

それらの中から自分が気に入った写真を選ぶことができました。

美ら島の海と夜空の下で撮った写真なんて、思い出に残る特別な1枚に思えませんか^^


まとめ

選んだ写真は色味を調整し、後日データとして受け取ることができます。

今のままでも素敵だなと思えるのに何を調整することがあるのか?と思うほどですが、月明かりに照らされている砂の色や空の色をもっと美しく自然な感じに仕上げてもらえるようで、カメラマンのこだわりの写真を待つ楽しみもあります。

今回は月を背景にした写真撮影でしたが、月明かりの影響を受けない環境では満天の星空のもとこんなにも幻想的な写真が撮れるようです。素敵ですね!!

星空や天の川を背景に撮りたい方は、新月の辺りをねらって撮影してみるといいと思います。

天の川を背景に家族を後ろから撮影
星空とひつじ雲を背景に女性同士が背中合わせで撮影
岩場の上で満月を見上げる女性を撮影
夜空だけではなく「サンセットフォト」 も撮影可能

実際に撮影を体験してみると、カメラマンとの相性もけっこう大事だなと率直に感じました。撮ってもらう時にどれだけテンションを上げられるか、モチベーションを維持できるかというのもけっこう大切で、撮る側も撮られる側も一緒に楽しんで撮影をした方が、絶対に良い写真になると思います。

プロの意識を持ちながら要望に寄り添い、良い写真を撮ろうと一緒に試行錯誤をしてくれた、そんな信頼できるカメラマンに出会えたことが何よりも良かったと個人的には思いました。

沖縄では、昼間のアクティビティだけではなく、夜のフォトツアーで星空や天の川、月と一緒に写真を撮るのもおすすめです!

豊かな自然のもと、一生の思い出に残る特別な写真を残すことができますので、機会があればぜひ体験してみてはいかがでしょうか?


Churashima Night Sky Photo Studio

沖縄の自然の良さを知り尽くしたスタッフが、沖縄本島南部の素敵な星空撮影スポットへとご案内し、大切な沖縄旅行の思い出作りのお手伝いをサポート!

プライベートな雰囲気あるビーチを利用し星空撮影ツアーを行っています。

執筆者プロフィール

ゆみ
星空をこよなく愛する宙ガール編集部員☆『宇宙兄弟』公式サイトにて、宇宙関連情報記事のライターを担当。