野口 聡一宇宙飛行士の活動と「いま」「これから」☆

1992年に日本人の宇宙飛行士が初めて宇宙に飛び立ち、数々の試練や訓練を乗り越えてきました。そして、宇宙飛行士たちは宇宙開発に多くの功績を残しています。

現役宇宙飛行士として、初の民間宇宙船クルーに抜擢された野口 聡一(のぐち そういち)さん。
「宇宙兄弟」の中で“3次元アリ”の例え話をした“野淵さん”というキャラクターは、野口 聡一さんがモデルとなっていて、実は「宇宙兄弟」にも縁があります。

「宇宙兄弟」《#26》3次元アリ に登場した野淵さん

彼がどのような生い立ちで宇宙への切符を手にし、そこでどのような活動を行ってきたのか。今後の活動も合わせてご紹介します!

野口 聡一 宇宙飛行士

プロフィール・活動紹介

1965年、神奈川県横浜市生まれの野口 聡一さんは、東京大学大学院修士課程を修了し、石川島播磨重工業株式会社の航空宇宙事業本部に勤務した後、1996年5月に宇宙開発事業団(NASDA)の宇宙飛行士候補者に選ばれ入社しました。

※宇宙開発事業団、宇宙科学研究所、航空宇宙技術研究所の3機関が統合し、現在のJAXAが発足されています。

搭乗前の活動

  • 1998年4月、NASAのミッションスペシャリスト(MS/搭乗運用技術者)に認定される。7月には、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センターの基礎訓練コースに参加。
  • ISS(国際宇宙ステーション)の日本実験棟「きぼう」の開発支援業務に参加。

宇宙での活動実績

[1回目:2005年7月]
スペースシャトル「ディスカバリー号」にMSとして搭乗。ISSで船外活動を行った初の日本人宇宙飛行士となりました。


写真:STS-114 フライトデイ9日目 船外活動(2005年8月3日[日本時間])

[2回目:2009年12月~2010年6月]
日本人初のソユーズ宇宙船にフライトエンジニアとして搭乗し、約5ヶ月半ISSに滞在。日本実験棟「きぼう」でロボットアームの子アーム取り付けや実験運用などを実施しました。
また、翌年4月のISS組立てミッションでは、宇宙飛行士の山崎直子さんとの共同作業により、日本人宇宙飛行士2名による宇宙での同時作業が話題となりました。


写真:JAXA宇宙飛行士 「きぼう」日本実験棟にて / 野口聡一宇宙飛行士と山崎直子宇宙飛行士(2010年4月7日)

これからの活動

今までに2度の宇宙でのミッションをこなし、その後はJAXA宇宙飛行士グループ長や宇宙探検家協会の会長などの就任を経てきました。

そして、2019年7月20日には、ソユーズ59Sの打ち上げ成功に伴いバックアップクルーの任を解かれました。

写真:ソユーズMS-13の前でポーズをとるバックアップクルー

現在米国が開発を進めている米国有人宇宙船(United States Crew Vehicle:USCV)に搭乗してISSへ向かうための訓練を行なっています。
これは、日本人宇宙飛行士として初の民間宇宙船クルーへの抜擢です。

また、野口 聡一さんは星出 彰彦さん士とともに、「東京2020聖火リレースペースアンバサダー」に就任し、ISSから東京2020聖火リレーへ応援メッセージなどを送り、2020年を盛り上げていくことが予定されています。

ただし、米国有人宇宙船への搭乗時期は未定のため、今後の野口 聡一さんの動向に注目していきたいところです。

野口 聡一さんの「いま」「これから」 -SNS紹介-

野口 聡一さんの“いま”と“これから”は、「ツイッター」でご覧いただけます。フォローして、野口 聡一さんを応援しましょう♪


☆キャラクター紹介追加!野淵さん☆

野口 聡一さんがモデルとなったキャラクターの“野淵さん”。
子供時代のムッタとヒビトの世界を広げてくれた彼のプロフィールをご紹介しています☆


[参考ページ]
JAXAの宇宙飛行士 – 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター – JAXA

[画像の出典]
JAXA(宇宙航空研究開発機構)

執筆者プロフィール

ゆみ
星空をこよなく愛する宙ガール編集部員☆『宇宙兄弟』公式サイトにて、宇宙関連情報記事のライターを担当。

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